Upcoming Exhibition
Selection by 水戸部七絵 , 大垣美穂子 , ヨーガン・アクセルバル
「Selection」
- 会期:2025年7月5日(土)ー 8月2日(土)
- アーティスト:大垣美穂子、水戸部七絵、ヨーガン・アクセルバル
- 開廊日時:火-土/15:00-21:00
- 休廊:日・月
KEN NAKAHASHIでは、2025年7月5日(土)から8月2日(土)まで、Selection展の第二弾として、大垣美穂子、水戸部七絵、ヨーガン・アクセルバルの3名による作品を展示いたします。
本展では夕暮れから夜にかけての時間帯にのみ開廊し、変化する光の状態の中で作品を体験いただけます。
大垣美穂子の「Milky Way」は、人体をモチーフにしたFRP製の立体に無数の小さな穴をあけ、そこから光を放つ立体インスタレーションです。2013年に作家自身がくも膜下出血を発症したことを契機に、「生死」や「老い」というテーマに向き合うようになりました。鑑賞体験は、観る者の身体感覚や内面と呼応するかのように始まり、やがて個人的な記憶や感情の領域を超えて、まるで人間全体の意識へと接続されていくような感覚へと展開していきます。
大垣美穂子は、1973年富山県生まれ。現在、茨城県在住。愛知県立芸術大学卒業後、1996年よりドイツ国立デュッセルドルフ・クンストアカデミーに留学。16年間にわたりドイツで活動したのち2010年に帰国。光と身体、記憶をめぐるインスタレーションを国内外で展開。主な展覧会に「Milky Way—a wave of humanity」(kenakian、2022年)、「さどの島銀河芸術祭プロジェクト2022」(さどの島銀河芸術祭、2022年)「Milky Way–before the beginning–after the end 2021」(原爆の図丸木美術館、2021年)「THE BODY—身体の宇宙—」(町田市立国際版画美術館、2019年)、「project N 54」(東京オペラシティアートギャラリー、2013年)など。
水戸部七絵は、本展のために制作した新作ペインティングを発表します。絵の具の物質性、色、時間が重なり合いながら結晶化するような画面は、見る者の感覚に訴えかけ、夏の宵に浮かび上がる一瞬の光のような輝きを放ちます。
水戸部七絵は、神奈川県出身、国内外で高い評価を受ける注目の若手アーティストです。東京藝術大学大学院修了後、ウィーン美術アカデミーにも学び、現在は日本とオーストリアを拠点に活動。油絵具を手で掴むように厚く塗り重ねる立体的な表現が特徴で、社会や音楽、資本主義などのテーマを取り入れたシリーズを多数展開しています。近年では、2023年にagnès b. galerie boutiqueでの「Sin-In」や、THE LOOP GALLERYでの「WHAT COLOR DO YOU SEE?」などの個展を開催。2024年、DIESEL ART GALLERYでの個展「People Have The Power」では、社会変革と個人の力をテーマにした作品を発表しました。また同年、KEN NAKAHASHIでの川井雄仁との二人展「Love Dream」では、それぞれの異なるアプローチで「夢」と「愛」という主題に向き合う展示を行いました。2025年にはアートフロントギャラリーにて、韓国の「ダンセクファ(単色画)」を主題にした個展も開催し、色彩を抑えた新たな表現は大変注目されました。
ヨーガン・アクセルバルは、初期の「Go to become」シリーズより一点を展示します。詩人・高橋睦郎の詩と重なる本作は、言葉とイメージが織りなす静謐な世界をつくり出します。当初は印画紙にプリントされた作品として発表されましたが、今回は近年アクセルバルが取り組む和紙プリントによる新たなヴァージョンで展示されます。
ヨーガン・アクセルバルは、1972年スウェーデン生まれ。15年間のニューヨークでの活動を経て、2011年より東京を拠点に活動。近年は国内外での展覧会や他分野とのコラボレーションを通じて、表現の幅を広げています。2023年にはマツモト建築芸術祭に参加、2024年にはKEN NAKAHASHIでの個展「火は火みずからを滅ぼすだろう」、同個展をLOWWでの後期として展示、岡田佑里奈との二人展「Pairspective 002: Cosmos」、台湾のグループ展「Bad Romance」などに出展。作品集『Looking Up』(2022年)では詩や音との連動を試み、現在も詩人・高橋睦郎やサウンドアーティストとの協働を継続。孤独、記憶、歴史、そして現在の人間の精神的・社会的な状態(あるいは私たちの世界)との関係に焦点を当てた作品を通じて、写真・詩・音が交差する独自の表現を展開しています。
Past Exhibitions
Name | Starting | Ending |
---|---|---|
Beyond The Time | 2024/01/06 | 2024/02/03 |
UZU | 2021/11/19 | 2021/12/24 |
one's signal—前期 | 2021/07/21 | 2021/08/22 |
尾行—不在の存在/存在の不在 | 2020/03/13 | 2020/06/14 |
immortal moment | 2019/08/30 | 2019/09/21 |
Soft Mirrors | 2019/01/11 | 2019/02/02 |
Defining Moment | 2018/05/10 | 2018/06/16 |
Threshold | 2017/03/31 | 2017/05/06 |