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KEN NAKAHASHIでは2019年8月30日(金)より9月21日(土)まで、大垣美穂子による個展「immortal moment」を開催いたします。

増殖する粒子をイメージし無数の点が一定のリズムで画面を埋め尽くす平面作品の新作を発表します。小さな単位が集合となって、概念や温度が生まれることに着目して制作しているシリーズです。

大垣といえば、町田市立国際版画美術館で開催された「THE BODY-身体の宇宙-」(2019年4月~6月)で発表した、小宇宙(ミクロコスモス)としての人体と、大宇宙(マクロコスモス)を一つの空間で体現した立体・インスタレーション「Milky Way」が記憶に新しい。本展「immortal moment」では、パートナーであり同年3月9日に死去した佐藤雅晴への看病を続ける生活の中で、大掛かりな立体の作業が出来ない代わりに、日々家の中で、静かに無数の点で描きあげた平面作品を発表します。未だ訪れたことのないマッターホルン、年老いた女性の手など、大垣が憧れを抱いているモチーフを描いています。

大垣美穂子は、1973年富山県生まれ。1995年に愛知県立芸術大学美術学部美術科油画専攻を卒業し、1996年からドイツ国立デュッセルドルフ・クンストアカデミーに留学。2004年に同大学を卒業しドイツで活動した後、2010年にその拠点を日本に移しました。2013年にくも膜下出血での闘病期間を経て、病を克服した大垣は、立体、インスタレーショ ン、ドローイング、映像、パフォーマンスなど多岐にわたるメディアによって、生きること、老いること、そして死について、自分自身の日々の暮らしに真摯に向き合いながら、作品を制作・発表しています。 

無数の穴があけられ、銀河のような光を放つ年老いた人物をかたどった立体シリーズの《Milky Way》、メルセデス・ベンツを解体し無数のビーズで装飾し、 かつて日本で多用されていた宮型霊柩車に仕立てたものの内部に鑑賞者が「死体」として身を横たえる作品《before the beginning – after the end》、 また自身の身体をモチーフに「生きていることの実感」と「死を思うこと(メメントモリ)」の確認作業とも言える、 無数の点が画面を覆い尽くすように描かれたドローイングシリーズ《Star Tale》など、死や老いといった概念をダイナミックかつ壮麗に表現してます。

これまでデュッセルドルフ、ニューヨーク、ワシントン、京都、東京など世界の各主要都市で作品を発表してきています。2003年、ノルトライン・ヴェストファーレン州のミュージアム・バーデンで行われた展覧会「57回ベルギッシェ・クンスト・アウスステールング」にてオーディエンス賞を受賞。2019年には、町田市立国際版画美術館で開催された「THE BODY-身体の宇宙-」に参加しました。その作品は、国内外の個人コレクターに多数所蔵されています。

展覧会詳細

  • 名称:大垣美穂子「immortal moment」
  • 会期:2019年8月30日(金)- 9月21日(土)
  • 会場:KEN NAKAHASHI (160-0022 東京都新宿区新宿3-1-32 新宿ビル2号館5階)
  • 開廊時間:11:00 - 19:00
  • 休廊:日・月
  • オープニングレセプション:2019年8月30日(金)17:00~
  • SELECTED WORKS

The Artist

大垣美穂子

bio

  • 1973年 富山生まれ
  • 1995年 愛知県立芸術大学美術学部美術科油画専攻卒業
  • 1996年 ドイツ国立デュッセルドルフ・クンストアカデミー立体専攻(Prof. Christian Megert, Prof. Klaus Rinkeに学ぶ)
  • 2003年 ドイツ国立デュッセルドルフ・クンストアカデミー Prof. Klaus Rinkeよりマスター取得
  • 2004年 ドイツ国立デュッセルドルフ・クンストアカデミー デュプロム修了 卒業
  • 2010年 日本に拠点を移す

interview

video

BOOK

  • 「大垣美穂子 WHO」発行・編集・デザイン 杉原州志、2013年