© サンドリオン・ベランジェ
Exhibitions
ブロンド・ヴィーナス
サンドリオン・ベランジェ
2017/07/07 until 2017/07/29
Vernissage 2017/07/07 1800 – 2100
KEN NAKAHASHIでは2017年7月7日(金)より7月29日(土)まで、仏系カナダ人、サンドリオン・ベランジェによる日本初となる個展「ブロンド・ヴィーナス」を、映画評論家で大学教授のステファン・サラザン氏との共同キュレーションにて開催します。
パリ在住のサンドリオン・ベランジェは、1972年モントリオール生まれ。1993年から1998年まで、パリのエコール・デ・ボザールで彫刻とマルチメディアを専攻し、トニー・ブラウンとジャン=ルック・ヴィルムートに師事しました。
これまでに、ヨーロッパ、アジア、北米にて多数の展覧会に参加。日本では、2010年横浜赤レンガで開催された展覧会「横浜フランスビデオコレクション2010−−他者の視点」や、新宿Geikouでのグループ展「We don’t have to take our clothes off」に参加しています。
これまで20年近くの間、ベランジェは彼女の自己像を題材にしたパフォーマンスやセルフ・ポートレート作品を制作してきました。
なかでも代表作といえるのが、パリの地下鉄を巡り、証明写真ブースで撮影した“フォトマトン”シリーズです。小さなブース内に、持ち込んだ花弁や布などで装飾を加え、素早く様々なポーズをとった一連の作品群で、彼女は大きな躍進を遂げました。長年に及ぶ制作の軌跡によってパリの地図をなぞり、活花と現在のスマートフォンの“自撮り”の原型を見事に融合させたのです。 そこからさらにビデオ・インスタレーションへと表現方法を展開し、慾望・純潔・パロディの間を移動しながら“ブロンド像”とは何なのか探し求めています。
近年制作している大型の写真作品群では、アルプスの少女ハイジから、ロベール・ブレッソンのヒロインが演じる破瓜を待つ少女、ヘルムート・ニュートンのポスターなど、様々な時代・文化を代表するステレオタイプについて演じながら、“本当の”ブロンドとは何かを見るものに問いかけています。 展覧会のタイトルは、マレーネ・ディートリヒ扮するヒロインが運命を掴み取る物語を描いたジョセフ・フォン・スターンバーグの映画「Blonde Venus(ブロンド・ヴィーナス)」からきています。 今回の個展では、10年以上にわたり撮影された“フォトマトン”の数々や、夜の野外での大型の写真作品群の一部を紹介します。
また併せて、制作年が20年近く離れた2点のヴィデオ作品も日本では初めて公開します。1999年に制作された1点目の「L'Hôtel Rotary(ホテル・ロータリー)」では 、19世紀のアーティスト達がモデルや売春婦と出会ったとされる場所に立つ作家本人の姿が描かれています。2017年に制作された2点目の「Dark Venus(ダーク・ヴィーナス)」では、暗い森の中を歩く彼女の姿が、鑑賞者の視線を自ら掴んで離さないにも関わらず、逃れようと、隠れようとしています。光と闇の絵画的な構図や、映画的な物語性により、独自の形象を生み出しています。 本展では、”女性らしさ”と女性である事との関係性を探求してきたベランジェの過去20年間にわたる写真作品や映像作品を発表いたします。 展覧会概要 ========= **タイトル:**ブロンド・ヴィーナス
**会期:**2017年7月7日(金)-29日(土) 開廊時間:13:00 - 21:00
**休廊:**月曜・日曜
**会場:**KEN NAKAHASHI (160-0022 東京都新宿区新宿3-1-32 新宿ビル2号館5階) お問い合わせ:info@kennakahashi.net 03-4405-9552 ステファン・サラザン ================= 映画、映像作品、メディアアートを専門とする教授・評論家で、パリ第8大学や東京でも講師として活躍。
これまで20年以上にわたりヨーロッパや日本で数多くのインスタレーションやビデオ・アートの展覧会をキュレーションしてきた。その主な作家には、ゲイリー・ヒル、ビル・ビオラ、エイヤ=リーサ・アハティラ、トニー・オースラー、リン・ハーシュマン・リーソン、パスカル・リエヴ、クラリス・ハーン、ベニー・ネメロフスキー・ラムゼイ、出光真子などがいる。 BIO === サンドリオン・ベランジェ
1999年 パリ エコール・デ・ボザール: ポスト・ディプロマ取得
1993年-98年 パリ エコール・デ・ボザール:彫刻・マルチメディア専攻(トニー・ブラウン、ジャン=ルック・ヴィルムート)
1990-93年 パリ第1大学歴史学美術史ライセンス取得
これまでに、ヨーロッパ、アジア、北米にて多数の展覧会に参加。日本では、2010年横浜赤レンガで開催された展覧会「横浜フランスビデオコレクション2010−−他者の視点」や、新宿Geikouでのグループ展「We don’t have to take our clothes off」に参加しています。
これまで20年近くの間、ベランジェは彼女の自己像を題材にしたパフォーマンスやセルフ・ポートレート作品を制作してきました。
なかでも代表作といえるのが、パリの地下鉄を巡り、証明写真ブースで撮影した“フォトマトン”シリーズです。小さなブース内に、持ち込んだ花弁や布などで装飾を加え、素早く様々なポーズをとった一連の作品群で、彼女は大きな躍進を遂げました。長年に及ぶ制作の軌跡によってパリの地図をなぞり、活花と現在のスマートフォンの“自撮り”の原型を見事に融合させたのです。 そこからさらにビデオ・インスタレーションへと表現方法を展開し、慾望・純潔・パロディの間を移動しながら“ブロンド像”とは何なのか探し求めています。
近年制作している大型の写真作品群では、アルプスの少女ハイジから、ロベール・ブレッソンのヒロインが演じる破瓜を待つ少女、ヘルムート・ニュートンのポスターなど、様々な時代・文化を代表するステレオタイプについて演じながら、“本当の”ブロンドとは何かを見るものに問いかけています。 展覧会のタイトルは、マレーネ・ディートリヒ扮するヒロインが運命を掴み取る物語を描いたジョセフ・フォン・スターンバーグの映画「Blonde Venus(ブロンド・ヴィーナス)」からきています。 今回の個展では、10年以上にわたり撮影された“フォトマトン”の数々や、夜の野外での大型の写真作品群の一部を紹介します。
また併せて、制作年が20年近く離れた2点のヴィデオ作品も日本では初めて公開します。1999年に制作された1点目の「L'Hôtel Rotary(ホテル・ロータリー)」では 、19世紀のアーティスト達がモデルや売春婦と出会ったとされる場所に立つ作家本人の姿が描かれています。2017年に制作された2点目の「Dark Venus(ダーク・ヴィーナス)」では、暗い森の中を歩く彼女の姿が、鑑賞者の視線を自ら掴んで離さないにも関わらず、逃れようと、隠れようとしています。光と闇の絵画的な構図や、映画的な物語性により、独自の形象を生み出しています。 本展では、”女性らしさ”と女性である事との関係性を探求してきたベランジェの過去20年間にわたる写真作品や映像作品を発表いたします。 展覧会概要 ========= **タイトル:**ブロンド・ヴィーナス
**会期:**2017年7月7日(金)-29日(土) 開廊時間:13:00 - 21:00
**休廊:**月曜・日曜
**会場:**KEN NAKAHASHI (160-0022 東京都新宿区新宿3-1-32 新宿ビル2号館5階) お問い合わせ:info@kennakahashi.net 03-4405-9552 ステファン・サラザン ================= 映画、映像作品、メディアアートを専門とする教授・評論家で、パリ第8大学や東京でも講師として活躍。
これまで20年以上にわたりヨーロッパや日本で数多くのインスタレーションやビデオ・アートの展覧会をキュレーションしてきた。その主な作家には、ゲイリー・ヒル、ビル・ビオラ、エイヤ=リーサ・アハティラ、トニー・オースラー、リン・ハーシュマン・リーソン、パスカル・リエヴ、クラリス・ハーン、ベニー・ネメロフスキー・ラムゼイ、出光真子などがいる。 BIO === サンドリオン・ベランジェ
1999年 パリ エコール・デ・ボザール: ポスト・ディプロマ取得
1993年-98年 パリ エコール・デ・ボザール:彫刻・マルチメディア専攻(トニー・ブラウン、ジャン=ルック・ヴィルムート)
1990-93年 パリ第1大学歴史学美術史ライセンス取得