Exhibitions
Selection
エリック・スワーズ , イミ・クネーベル , 佐藤雅晴 , 那須佐和子
2024/02/20 until 2024/03/30
「Selection」
2024年2月20日(火)-3月30日(土)
- アーティスト: エリック・スワーズ、イミ・クネーベル、那須佐和子、佐藤雅晴
- 開廊日時: 火-土、13:00-20:00
- 休廊: 日・月
- 協力: Galerie Jochen Hempel、Kanda & Oliveira
KEN NAKAHASHIでは2024年2月20日(火)より3月30日(土)まで、Galerie Jochen Hempel、Kanda & Oliveiraの協力のもとセレクション展を開催いたします。
ドイツと日本の作家4名、エリック・スワーズ、イミ・クネーベル、那須佐和子、佐藤雅晴による平面作品を展示します。
エリック・スワーズは1988年ドイツのツヴェンカウ生まれ。
東京藝術大学のO JUN研究室で、2013年から2014年まで絵画を学ぶ。
その後、ブルグ・ギービヒュンシュタイン美術デザイン学校にて、ヨヘン・プロクステースに師事。
ヒルデブラント・コレクション(ライプツィヒ)をはじめ、ライプツィヒ造形美術館などに作品が収蔵されている。
2018年、絵画、ビデオ、彫刻、写真を組み合わせたインスタレーションを初めて発表。
個々の作品が隣り合うことで生まれる対話、コントラストを発生させる部屋そのものに興味を注ぐ。
アルミ、鉄、木、ピグメント、写真、映像などの素材を組み合わせ、自身を取り巻いている時間、空間、物質性、色彩、表面が互いに及ぼす相互関係性を探求する。
今回は新作「Postcard」シリーズから2点を展示。
イミ・クネーベルは1940年ドイツのデッサウ生まれ。
デュッセルドルフ美術アカデミーのヨーゼフ・ボイスのクラスにて学ぶ。
ロシア・アヴァンギャルドのマレーヴィチに影響を受けたクネーベルは、ドイツ抽象表現の先駆者として、ゲルハルト・リヒターやブリンキー・パレルモなどと共に、戦後ドイツの現代美術を代表する一人である。
色づかい、素材、かたちが互いに関係を生み出し、不可視な何かの気配を帯びた塊として作品が現れる。
主な代表作に、《Room 19》(1968年)、《24 Colors (for Blinky)》(1977年)、「Grace Kelly」シリーズなどがある。
本展では「Weiss Schwarz」シリーズのエディション作品2点を展示する。
那須佐和子は1996年東京都生まれ。
東京藝術大学にて小林正人の研究室を2023年に修了する。
演劇一家に生まれ育ち、舞台美術などの経験を通して独自の空間表現を培う。
薄く層を重ね描かれた油彩による風景画、人物画を多く制作している。
現代に生きる自分と過去の芸術との埋めようがない距離を根底に据え、今日の絵画の可能性を模索する。
本展では、他の3作家による作品をふまえた新作のペインティングを展示。
また、2024年12月にKEN NAKAHASHIでの初めてとなる個展を開催予定。
佐藤雅晴は1973年大分県生まれ。
1999年東京藝術大学大学院修士課程修了後、デュッセルドルフ・クンストアカデミーに在籍、10年間滞在。
2010年、ドイツでの留学・制作を経て帰国し茨城県に居を構える。
その直後、上顎がんが発覚。闘病しながらも2019年に45歳で亡くなるまで作品を発表し続けた。
自ら撮影した写真や映像の中の風景や人物などを、デジタルペンツールでなぞるロトスコープという手法で描きつづけた。
佐藤にとって描くことは、対象を「自分の中に取り込む」トレースという行為であった。
対象物から一定の距離を保ちつつも緻密に実写の表面を写しとる、フォトデジタルペインティングも数多く制作した。
出展作品《階段》は、余命宣告を受けた後も精力的に制作し続けた平面作品「死神先生」シリーズで最後に描き上げたもの。
パートナーがマスキングを施し、佐藤がローラーで色を塗り重ねた。