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KEN NAKAHASHIでは2022年9月23日(金)から10月23日(日)まで、松下真理子企画による二人展「生命」 を開催致します。


本展は松下の、我々の生きるこの時代への危機意識、フェミニズムやポスト植民地主義への問いを発端に、日本では初めての展示となるアマポーラ・プラダの映像作品を数多く紹介致します。会場は新宿デカメロンとの二ヶ所同時開催となり、会期後半にはアマポーラ・プラダのライブ・パフォーマンスも予定しています。


自身の身体を屹立させるアマポーラ・プラダの作品は、痛みを包含しつつも明晰な芸術表現に結晶化しています。特徴的に現れるのは、都市における小さな自然として、常に抑圧される女性の肉体の緊張に満ちた存在感です。家族についての作品もまた、親密さと緊張とが交差します。

《Direction: North—北へ》、《In the world where I live there is always four corners—私たちの住む世界には必ず四角がある》など、ストレートな存在の示し方は、忘れることができません。

松下真理子は、生きる痛み、人間の魂への問い、謎めいた自然を、独自の色彩感覚で描いてきました。

本展では松下の映像作品、新作の油絵も呼応するように配置され、活動の幅を広げる確かな視野を示しています。


世界の多様な表現を目にすることは、人間とは何なのか改めて考え、日本を捉えなおす重要な機会になるはずです。

ぜひご高覧下さいますよう、お願い申し上げます。



▼アマポーラ・プラダ

ペルー、リマ在住。

俳優の家庭に生まれ、二十代から自身の身体をつかった表現を始める。芸術系の教育機関に進学したことはなく、過去にはペルー・カトリカ大学にて社会心理学を学んでいた。

集団の一部である個人の感情、衝動、潜在的な緊張が表現されるプロセスに関心を注ぐ。

彼女のもっとも重要な情報源は、身体の記憶である。身体の記憶は、日常的な体験の感覚的、主観的な処理を象徴的、非言語的に表現する。


[主な展示・パフォーマンス]

  • サンフランシスコ芸術学院 (サンフランシスコ、アメリカ)
  • マルタ・フェスティバル (ポズナン、ポーランド)
  • オアハカ現代美術館 (オアハカ、メキシコ)
  • Hemispheric Institute of Performance and Politics(ニューヨーク、アメリカ)
  • ホイットニー美術館、PERFORMA 11 Biennial(ニューヨーク、アメリカ):アーティスト、MPAとの共同制作
  • フランクリン・ファーネス・ファンド・フォー・パフォーマンス・アート2008-09:新作制作のための助成

[主なレジデンス]

  • デルフィナ財団 (ロンドン、イギリス)
  • プラタフォルマ・ロド(ブエノスアイレス、アルゼンチン)
  • インスティテュート・カルチュラル・ペルアノ・ノルテアメリカーノ(リマ、ペルー)


▼松下真理子

1980年 日本の大阪府吹田に生まれる。

幼少期、最初の表現は、性的暴力からの治癒と理解のために書きはじめた無数の詩だった。

精神的な模索と“外付けの蛇口”を求め、芸術を志す。

2004年 京都市立芸術大学美術学部油画専攻を卒業。

工場での労働の傍ら独自の絵画表現を再開し、2016年《Margarita7》をはじめとする作品群で、第二回CAFFA賞(CAF・アーティスト・アワード)グランプリを受賞する。

翌年、ロンドンにてデルフィナ財団のレジデンスに滞在し、インド、ペルー、韓国、サウジアラビアなどの女性芸術家たちと親交を結ぶ。のちにアウシュヴィッツ、フィリピンの「赤い家」などを訪れ、絵画を制作する。

2020年 スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチに影響を受けた「愛の飾らぬ言葉において」、2021年 J.M.クッツェーの著書から名付けた《Friday》を含む「人間の声」を発表し、重要な転換期を迎える。


 [主な個展]

  • 2021 「人間の声」現代芸術振興財団、東京
  • 2020 「愛の飾らぬ言葉において」GINZA ATRIUM 銀座蔦屋書店、東京 
  • 2020 「居住不可能として追放された土地」KEN NAKAHASHI、東京 
  • 2018 「Silent Resistance to Oblivion」 KEN NAKAHASHI、東京
  • 2016 「イド」matchbaco、東京


【展覧会概要】

  • 会期:2022年9月23日(金)–10月23日(日)
  • 展覧会名:「生命」
  • アーティスト:アマポーラ・プラダ/松下真理子
  • 企画:松下真理子
  • 同時開催:デカメロン
  • 協力:デカメロン、Kadist
  • 主催:KEN NAKAHASHI

会場1:KEN NAKAHASHI

  • 160-0022 東京都新宿区新宿3-1-32 新宿ビル2号館5階
  • 03-4405-9552
  • 開廊日時:水-金 11:00-19:00、土・日 11:00-17:00
  • 休廊:月・火
  • 入場無料 

会場2:デカメロン

  • 160-0021 東京都新宿区歌舞伎町1-12-4 2階
  • 03-6265-9013
  • 開廊日時:火-土 16:00-26:00、日 16:00-24:00 (24:00以降の鑑賞希望の際、電話にて事前連絡をお願いいたします)
  • 休廊:月
  • 鑑賞:500円

※デカメロンでは会期後半、アマポーラ・プラダによるライブ・パフォーマンスを予定しています。日時は各ギャラリーホームページ、SNSなどで告知致します。