Exhibitions
RAW
松下まり子
2018/02/02 until 2018/03/31
EXTENDED! 3月31日(土)まで会期延長。
KEN NAKAHASHIでは2018年2月2日(金)より3月31日(土)まで、松下まり子による個展「RAW」を開催致します。
松下まり子の作品には性愛と生きる上での痛みという題材が繰り返し現れてきます。そのペインティングは力強いエネルギーを宿し、モデルや自分自身との親密な関係を経て制作されています。
「RAW」という展示タイトルには、彼女の未来や宇宙を想像する心と、原始的で魔術的な「生」を希求する心とが込められています。
2016年、現代芸術振興財団が主催する第2回CAFAA賞にてグランプリを受賞した松下は、受賞者に与えられた副賞として2017年7月から9月の3ヶ月間をロンドンにあるデルフィナ財団にてレジデンスプラグラムに参加しました。そこで彼女は、これまでの絵画表現だけではなく、パフォーマンス、映像、写真など新たなメディアを用いた表現へと可能性を広げていきました。
本展は、新作のペインティングに加えて、CAFAA賞受賞後の松下が新たな地で実施したアートプラクティスの成果を合わせて発表する展覧会となります。
2016年から2017年にかけて制作した未発表のペインティングの他、本展に合わせて描かれる最新のペインティング、そしてロンドンで松下まり子が写真家・立石幹人とコラボレーションしたパフォーマンス映像、写真を発表します。
肉の塊を抱えロンドンの街を歩くという彼女の人生のメタファーである「Walking with Meat」(video + sound、5分)、ロンドンの街や松下のくつろいだベッドルームで子供のようでキッチュな世界を繰り広げていく、キツネ探しをテーマにした「Little Fox in London」(video + sound、5分)というパフォーマンス映像作品を2点、更に松下が3ヶ月間過ごしたロンドンの部屋で自分の裸を撮った「RAW」など、新作の絵画に加えて、自らの身体をメディアに新たに制作されたパフォーマンス映像や、写真など、数多くの作品をご覧いただける展覧会となります。
写真、映像、映像テクニカル:立石幹人
- 「Walking with Meat」
- 「RAW」
◆展覧会概要◆
- 名称:「RAW」
- 作家:松下まり子
- 会期:2018年2月2日(金)~ 3月31日(土)
- オープニングレセプション:2月2日(金)18:00 ~ 21:00
- プレビュー2月1日(木)18:00 ~ 21:00
- 会場:KEN NAKAHASHI (160-0022 東京都新宿区新宿3-1-32 新宿ビル2号館5階)
- 休廊日:日・月
- 時間:13:00 ~ 21:00
- アクセス:新宿三丁目駅徒歩2分
- 電話番号:03-4405-9552
The Artist
松下まり子
BIO
- 1980年 大阪生まれ
- 2004年 京都市立芸術大学油画専攻卒業
Residence
- 2017年7月~9月: 英・デルフィナ財団(ロンドン)
BOOK
- 「MARIKO」 matchbaco発行、2015年
- 「抱擁に至るまで」 自費出版、2018年
- 「KEN NAKAHASHI No.2—Mariko Matsushita Anökumene: Land exiled as uninhabitable」KEN NAKAHASHI発行、2020年
COLLABORATION
- pays des fees、2017年
- あちゃちゅむ、2017年
media coverage
- GOETHE(ゲーテ)2021年2月号(2020年12月24日発売)
- アウシュビッツ、コロナ禍、絵画。小林正人評 松下まり子「居住不可能として追放された土地」展(美術手帖 | Web版 Review 2020年11月20日 Web掲載)
- 松下まり子 インタビュー(現代芸術振興財団 | 2020年10月29日 Web掲載)
- 松下まり子 個展「Silent Resistance to Oblivion」レポート by QUOTATION magazine(QUOTATION magajine.jp | Column 2018年9月18日 Web掲載)
- インタビュー "Oriental ideals in a postmodern shell" Odalisque Magazine (日本語)
- 現代芸術振興財団 第2回CAFAA賞 最優秀賞受賞者決定のお知らせ
- Art+Culture クリムゾン色の暗闇、日本の傑出した画家松下まり子:「RAW」個展@KEN NAKAHASHI