Exhibitions
1111
井原信次
2023/10/27 until 2023/12/09
KEN NAKAHASHIでは、2023年10月27日(金)から12月9日(土)まで、井原信次による個展「1111」を開催いたします。
長年生活を共にしてきた飼い猫が亡くなった2022年11月11日から、花を手向けるように描いてきた22枚のペインティング《Lay Flowers》を中心に新作を発表します。
両手で優しく持った花や猫じゃらしを、微細な宝石を一粒一粒置いていくように、緻密な筆遣いで描いてます。
井原は描くことを通して、自己や他者、社会における人と人との関係性を探っています。
美術愛好家である父親からの影響を受け、画集などをよく読んでいた幼少期より、絵を描くことはいつも生活の一部であり続けてきました。
中学3年の頃、美術教諭からの「あなたは普通の人間になるのか」という一言によって、芸術の道に進むことを決めます。
高校からは、絵画、デザイン、陶芸、写真など様々な美術の手法を学びました。
画家たちの作品を見てきた経験と、絵を描くことが生かせる絵画の修復に興味を持ち、大学では油絵科に入り、西洋画の古典技法や油画材料について学びます。
そして、20歳の頃、ある事をきっかけに自身がマイノリティであると気付き、絵を描くことは自己の内面を表現する手段へと次第に変化していきます。
大学院修了後は、広島と東京を拠点に活動しながら、制作の合間に世界各地を巡るようになります。
南極での人々との出会いをテーマに、ドローイング、カセットテープ、写真、オブジェなどから構成されるインスタレーション作品「Love Your Neighbor」を、2021年当ギャラリーにて発表しました。
近年では、2020年広島に立ち上げたアーティスト・ラン・スペース「Hiroshima Drawing Lab(HDL)」の運営など、多岐にわたる活動をしています。
ドローイング表現に焦点をあて、アーティスト自らによる展覧会、ワークショップ、レクチャーなどを多角的に企画・開催、実験的な作品制作などの試みを続けています。
井原信次
1987年福岡県生まれ。2012年、東京芸術大学大学院美術研究科絵画専攻を修了。
[近年の主な展覧会]
- 2021年「美男におわす」(埼玉県立近代美術館、島根県立石見美術館 [巡回展])
- 2021年「Love Your Neighbor」(KEN NAKAHASHI、東京)
- 2020年「SILVER LINING」(Hiroshima Drawing Lab、広島)
[主なパブリック・コレクション]
- 広島市立大学芸術資料館
- ルチアーノ・ベネトン・コレクション
井原信次「1111」
- 2023年10月27日(金)-12月9日(土)
- 火-土、11:00-18:00
- 休廊: 日・月
- レセプション(作家在廊): 10月27日(金) 18:00-20:00
- アートウィーク東京期間中の開廊日時: 11月2日(木)–5日(日) 10:00-18:00
PRESS RELEASE—September 26, 2023
HANDOUT—October 27, 2023