Exhibitions
In a Landsacpe
森栄喜 , エリック・スワーズ , 今村遼佑 , 那須佐和子 , 原田裕規
2026/04/10 until 2026/06/27
「In a Landscape」
- 会期:2026年4月10日(金)—6月27日(土)
- アーティスト:今村遼佑、エリック・スワーズ、那須佐和子、原田裕規、森栄喜
- 開廊日時:火—土、11:00-18:00
- 休廊:日・月・祝
- オープニング:4月10日(金)17:00-19:00
KEN NAKAHASHIでは、2026年4月10日(金)から6月27日(土)まで、今村遼佑、エリック・スワーズ、那須佐和子、原田裕規、森栄喜によるグループ展「In a Landscape」を開催いたします。
私たちが風景と呼ぶものは、目に映るものだけで完結しません。記憶や時間の感覚のなかで、その都度あらためて形づくられていくものです。外界から受け取ったさまざまな感覚が内側でゆっくりと結び直され、やがてひとつの風景の気配として現れてくる。本展はそうした風景のあり方を出発点としています。
本展が扱う風景は、単一の像として完結するものではなく、複数の感覚や時間が折り重なることで立ち上がるものです。視覚・音・時間・記憶といったさまざまな知覚領域を横断しながら、5人の作家がそれぞれの方法で風景という概念に向き合います。
展覧会タイトルはジョン・ケージの1948年作『In a Landscape』に由来します。静かに続く音のうねりが時間の肌理をほどき、聴く者を内なる風景へと誘うこの作品は、本展の通奏低音となっています。
風景とは、目の前にある像ではなく、感覚や記憶がその都度つくり直す出来事のようなものかもしれません。ある音、ある光、ある記憶の微細な断片、その間に生じるズレが、ひとつの風景を呼び寄せます。
なお、約3ヶ月にわたる本展では、会期の途中で展示作品の入れ替えが行われ、展覧会そのものも、時間の経過とともに変化するひとつの風景として経験されることになります。ぜひご高覧いただけますと幸いです。
今村遼佑
1982年京都生まれ。京都市立芸術大学大学院彫刻専攻修了。日々過ごすなかでの記憶やふとした気づきを元に、ものごとの確かさと不確かさを探求するような作品を手がける。インスタレーション、立体、映像、絵画など表現方法は主題に合わせて多岐にわたる。近年の展覧会に、「残響と余白のなかで」(岐阜現代美術館/岐阜、2026年)、「今村遼佑×光島貴之 感覚をめぐるリサーチ・プロジェクト 〈感覚の点P〉展」(東京都渋谷公園通りギャラリー/東京、2025年)、「神奈川県民ホールギャラリー2023年度企画展 味/処」(神奈川県民ホールギャラリー、2023年)、「この世界の覚え方」(eN arts/京都、2025年)など。
エリック・スワーズ
1988年ドイツのツヴェンカウ生まれ。東京藝術大学O JUN研究室で、2013年から2014年まで絵画を学ぶ。その後、ブルグ・ギービヒュンシュタイン美術デザイン学校にて、ヨヘン・プロクステースに師事。2018年、絵画、ビデオ、彫刻、写真を組み合わせたインスタレーションを初めて発表。個々の作品が隣り合うことで生まれる対話、コントラストを発生させる部屋そのものに興味を注ぐ。アルミ、鉄、木、ピグメント、写真、映像などを組み合わせ、自身を取り巻いている時間、空間、物質性、色彩が互いに及ぼす相互関係性を探求する。主な展覧会に「LETS SEE WHATS GONNA HAPPEN」(Galerie Jochen Hempel、ライプツィヒ、2024年)、「DOING」(KEN NAKAHASHI、東京、2023年)、「イミ・クネーベル、エリック・スワーズ」(KEN NAKAHASHI、東京、2022年)、「CONNECT Leipzig」(ライプツィヒ造形美術館、ライプツィヒ、2020年)など。
那須佐和子
1996年東京都生まれ。2023年、東京藝術大学大学院美術研究科絵画専攻(小林正人研究室)を修了。幼少期を演劇一家の中で過ごし、舞台美術や演出に関わる中で、独自の空間表現を培いました。薄く層を重ねて描く油彩を用いた風景画や人物画を中心に制作しており、現代に生きる自分と過去の芸術との埋めがたい距離をテーマに、今日の絵画表現の可能性を模索している。主な展覧会に「Vestige」(NISO、ロンドン、2024年)、「ライナスの布」(KEN NAKAHASHI、東京、2025年)など。2026年11月4日よりKEN NAKAHASHIにて個展開催予定。
原田裕規
1989年生まれ。アーティスト。とるにたらない視覚文化をモチーフに作品を制作している。24時間にわたり写真を見続ける《One Million Seeings》、33時間にわたり生き物の名前を朗読し続ける《Waiting for》、ピジン英語の成立過程を再演する《シャドーイング》など、パフォーマンス色の強い映像作品で知られる。主な個展に「夢と影」(ANOMALY、2025年)、「原田裕規:ホーム・ポート」(広島市現代美術館、2024年)、「やっぱり世の中で一ばんえらいのが人間のようでごいす」(日本ハワイ移民資料館、2023年)、「KAATアトリウム映像プロジェクト vol.23 原田裕規」(KAAT 神奈川芸術劇場、2023年)、「Unreal Ecology」(京都芸術センター、2022年)、「アペルト14 原田裕規 Waiting for」(金沢21世紀美術館、2021年)、「One Million Seeings」(KEN NAKAHASHI、2019年)など。2026年3月、シアターコモンズ'26で初の舞台作品「スリープ」を発表。2026年秋、ニューヨーク・ブルックリン実験アート財団で研修予定。
森栄喜
1976年石川県生まれ。パーソンズ美術大学写真学科卒業。東京在住。写真集『intimacy』で第39回(2013年度)木村伊兵衛賞を受賞。写真やパフォーマンスに加え、サウンド・インスタレーション、映像、ドローイング、詩や短編の執筆など、多岐にわたる表現を横断的に展開。既存の概念や規範を揺り動かしうる周縁化された声や存在を感じ合い、それらの「小さな波」を集めて大きな波を作り出そうと実践を続けています。主な展覧会に、「Moonbow Flags」(KEN NAKAHASHI、東京、2025年)、「高松コンテンポラリー・アート・アニュアル vol.10 ここに境界線はない。/?」(高松市美術館、香川、2022年)、「フェミニズムズ/FEMINISMS」(金沢21世紀美術館、石川、2022年)、「小さいながらもたしかなこと 日本の新進作家vol.15」(東京都写真美術館、東京、2018年)など。