Exhibitions
イミ・クネーベル、エリック・スワーズ
エリック・スワーズ , イミ・クネーベル
2022/11/02 until 2022/11/27
2022年11月2日(水)から11月27日(日)まで、KEN NAKAHASHIは、二人のドイツのアーティストによる展覧会「イミ・クネーベル、エリック・スワーズ」を開催いたします。
ライプツィヒのGalerie Jochen Hempelとの共同企画です。
時間、空間、物質性、色彩、表面の相互関係をとりまく瞬間毎の「出来事」のように、一つ一つの作品が意味の場をつくり、刻々と変化する自然光が差し込む小さなギャラリーで、唯一度だけの邂逅をくり返します。
イミ・クネーベルは1940年、ドイツのデッサウ生まれ。
デュッセルドルフ美術アカデミーのヨーゼフ・ボイスのクラスにて学びました。ロシア・アヴァンギャルドのマレーヴィチに影響を受けたクネーベルは、ドイツ抽象表現の先駆者として、ゲルハルト・リヒターやブリンキー・パレルモなどと共に、戦後ドイツの現代美術を代表する一人です。
主な代表作に、《Room 19》(1968年)、《24 Colors (for Blinky)》(1977年)、「Grace Kelly」シリーズなどがあります。
色づかい、素材、かたちが互いに関係を生み出し、不可視な何かの気配を帯びた塊として、作品が現れます。
本展では近年の作品の中から厳選した5点を展示します。
[近年の主な展覧会、国際展]
- 2022年 Galerie Jochen Hempel(ライプツィヒ、ドイツ)
- 2021年 ディア・ビーコン(ニューヨーク、アメリカ)
- 2018年 Museum Haus Konstrucktiv (チューリッヒ、スイス)
- 2017年 Skulpturenpark Waldfrieden(ヴッパータール、ドイツ)
- 2016年 フェルナン・レジェ美術館(ビオット、フランス)
- 2014年 ヴォルフスブルク美術館(ドイツ)
- 2011年 ライプツィヒ造形美術館MdbK(ドイツ)
- 2009年 ドイツ・グッゲンハイム・ベルリン
- 1972年、1977年、1982年、1987年 ドクメンタ(カッセル、ドイツ)
- 1985年 第18回サンパウロ・ビエンナーレ(ブラジル)
[主なパブリック・コレクション]
- パリ国立近代美術館(パリ、フランス)
- ディア・ビーコン(ニューヨーク、アメリカ)
- ディア美術財団(ニューヨーク、アメリカ)
- ボンネファンテン美術館(マーストリヒト、オランダ)
- フランクフルト現代美術館MMK(ドイツ)
- 豊田市美術館(日本)
- 国立国際美術館(大阪、日本)
- ベラルド現代近代美術館(リスボン、ポルトガル)
- ザ・ブロード(ロサンゼルス、アメリカ)
- ニューヨーク近代美術館MoMA(アメリカ)
- ロサンゼルス現代美術館MOCA(アメリカ)
- ソフィア王妃芸術センター(マドリッド、スペイン)
- ハンブルガー・バーンホフ現代美術館(ベルリン、ドイツ)
- ノートン美術館(ウェスト・パーム・ビーチ、アメリカ)
- ゲッツ・コレクション(ミュンヘン、ドイツ)
エリック・スワーズは1988年、ドイツのツヴェンカウ生まれ。
東京藝術大学のO JUN研究室で、2013年から2014年まで絵画を学ぶ。その後、ブルグ・ギービヒュンシュタイン美術デザイン学校にて、ヨヘン・プロクステースに師事。
スワーズは、絵画、写真、そして空間における「表面」が互いに及ぼす影響を探求しています。記号的タイトルが付された「Dia」シリーズは、淡いピンクやブルーの鉱物の色を、撥水性のアルミニウムに吹き付けて、ダンマル・レジンなどによってつなぎ止められる偏光板のような構造の「色の表面」が特徴です。それらの作品は、様々な素材を用いた制作活動における、作者自身を取り巻く瞬間のアーカイブであると捉えています。
KEN NAKAHASHIではこれまでに5回の個展を開催しています。2022年制作の6点を展示いたします。
[近年の主な展覧会]
- 2021年 Galerie Jochen Hempel(ライプツィヒ、ドイツ)
- 2021年 Jahn und Jahn(ミュンヘン、ドイツ)
- 2020年 ライプツィヒ造形美術館Mdbk(ドイツ)
- 2020年 KEN NAKAHASHI(東京、日本)
- 2020年 Archivmassiv/Bildarchive(ライプツィヒ、ドイツ)
[主なパブリック・コレクション]
- G2 Hildebrand Collection(ライプツィヒ、ドイツ)
- Sammlung der Bundesrepublik Deutschland(ドイツのナショナルコレクション)
- ライプツィヒ造形美術館MdbK(ドイツ)
11月3日(木)から6日(日)までは、アートウィーク東京に参加いたします。
*作品、鑑賞者双方の安全を考慮し、入場可能人数を10名までといたします。
本展覧会の開催に際し、大浦周による論考文を掲載します。
ESSAY – Saturday, November 19, 2022
PRESS RELEASE – Saturday, October 22, 2022
HANDOUT – Wednesday, November 2, 2022