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この度、matchbacoでは12月5日(土)より27日(日)まで井原信次による個展「RENDEZVOUS」を開催いたします。

井原信次は、生活に直結した出会いから生まれる関係性の中から、社会的な生き物としての自己や愛する人、友人など身近な存在を描きます。

仄暗い部屋に差し込む冷蔵庫の光を覗き込む裸の男、床に寝転がった腹の出た裸の男、こちらを見ている猫を抱きかかえた男、裸のまま煙草をふかしながらストーブの前で暖をとる男。

その多くは「男性像」であるが、女性像に対するジェンダー比較的な理想の男性や、逞しい肉体美の男性ではなく、荒れ果てた孤独という人生の中で他者と関わろうとする信じる意志の光を放つ生身の姿を描いています。 底に悲哀を湛えた光と影を人間の存在を通して、微細な宝石を一粒一粒置いていくように緻密な筆使いで描いています。

作家は「孤独が人を狂わせる」と言います。

自己との対話を通し、孤独な視線の見る世界の豊かさや、またそれ故の孤独を画布の上に肉体そのものが持つ深い人間性や存在の光として作品に吹き込んでいます。

「様々な出会いの中で作品が生まれてくる」という作家の思いが込められた本展「RENDEZVOUS」では、前期に自画像や身近な存在を描いた《LIFE》シリーズの新作を、そして後期には越境的な制作で国内外に知られる画家 諏訪敦をモデルに描いた新シリーズ《S》を発表します。

また展示開催に併せて、展示会カタログ「Shinji Ihara: RENDEZVOUS」100部限定を刊行します。

2015.12.05 -13《LIFE》シリーズ 2015.12.16 -27《S》シリーズ

The Artist

井原信次

Bio

1987年福岡県生まれ。2012年 東京芸術大学大学院美術研究科絵画専攻油画技法・材料研究室修了。現在、広島に在住し制作活動を行なっています。

主な個展に旧matchbacoにて開催した「RENDEZVOUS」(2015年12月)や、「博多祇園山笠男絵図」(2016年7月~8月)が記憶に新しいところです。 これらの作品は広島市立大学芸術資料館やルチアーノ・ベネトンコレクションなどに収蔵されています。

親しい友人や愛する人、また他者との関係性の中に存在する自己をやさしく見つめ、主に男性像を描いた作品を制作する井原信次。

その作品には鑑賞者の胸に食い入り、孤独で深遠なる世界を紡ぎ出し、人間の内面で蠢く何かに向き合わせる魅力があります。作家の故郷である福岡の祭 「博多祇園山笠」を題材にした《MATSURI》シリーズの他、自画像や身近な存在を描いた《LIFE》シリーズ、また画家諏訪敦をモデルに描いた新シリーズ《S》 を発表してきています。

book

  • 「RENDEZVOUS」matchbaco発行、2015年